「社会人のマナー」とは、よく言われる言葉ですが、本当にわかっているようでも中々わかっていないようです。
大事な仕事場面で、自分では気づかず失敗してしまうことがあるようです。
今回は、特に「ビジネス敬語の使い方」についてお話します。
帰る時には「お疲れ様です」「お先に失礼します」と
帰る時の言葉はご存知ですよね。
先にでる人に向かって「ご苦労さまです」とはいってないでしょうね!
この言葉は上司が使う言葉ですよ。
もし今まで使っていた人、
これを見たからには明日からは禁句ですね。
ビジネスにおいてはこの敬語がカギを握ることも、
また墓穴を掘ることもあります。
今からでも遅くはありません。
頭の中に「敬語の一覧」を取り込んで、
電話を取る時には「笑顔」でお話しくださいね。
テレビ電話でなくとも、相手にはきっと伝わるものですよ。
敬語の3つの種類
電話対応は見えないからこそ注意が必要なのです。
顔が見えないということは、表情で伝えることができません。
言葉の使い方次第で相手に不快感を与えてしまう場合があります。
また、言葉を発してしまってから、
「消しゴム」で消すということは、電話ではできません。
相手に伝える言葉の重要さを痛感しますね。
さて、この「敬語」とは、
大きく分けると「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。
尊敬語:その人を尊敬表現することにより、敬意を表わします。
例:来る→いらっしゃる。言う→おっしゃる。など
・語尾には「〜れる」「〜られる」「〜なさる」 となります。
例:言う→おっしゃる。見る→ご覧になる。知っている→ご存じである。
・頭には「お」「ご」をつけます。
例:お車。ご実家。
謙譲語:へりくだって表現することにより、相手に対する敬意を表わします。
例:言う→申し上げる、伺う、申し上げる
また、頭には「粗」「拙」「弊」「愚」をつけます。
例:粗品、粗茶、拙宅、拙著、弊社、弊誌、愚兄、愚妻
・相手の行動には、頭には「お」「ご」をつけます。
丁寧語:丁寧な表現をすることで相手への敬意を表わす。
「〜です」「〜ます」「〜でした」「〜ました」
二重敬語について
「丁寧に敬語を話さなければ!」と思うと
やってしまう失敗が「二重敬語」です。
敬語には「ルール」があります。丁寧だろうと思って使いがちですが、
これはルール違反です。
例えば、安全運転ということで、
高速道路で徐行運転し続けるようなものです。
では、例としてあげてみます。
「お立ちになられる、お帰りになられる、ご覧になられる」
と、あげてみましたがいかがでしょうか?
もし○と答えられた方は「ブー」間違いです!
・「立つ」を「立たれる」としているのですから
「お」はいりません。
この場合は
「お立ちになる」または「立たれる」が正解です。
・「帰る」を「帰られる」としていますね。
「お帰りになる」「帰られる」が正解です。
・「見る」を「ご覧になる」となっていますから
「ご覧になる」でいいのです。
この「二重敬語」は、敬語を使う際にもっとも間違いやすいことです。
敬語を使用した自己紹介本文
・ 私の名前は、○○○○と申します
・ このような機会をお与えいただきまして、
ありがとうございます。
・ 私に機会をお与えください。よろしくお願い申し上げます。
自己紹介をする場面は、たくさんあるかと思います。
様々な場面を想定して、普段から練習しておきましょうね。

まとめ
敬語を正しく使いこなすことは、かなりハードルが高いことですね。
でも、「知らなくて言ってしまう」というのでは、
間違いに気も付かないことですから、一生治りません。
つい、「普段の言葉が出てしまった」というのでしたら、
「気づきがある」から次回には正しくできますね。
ため口で親近感を出そうとか、
また反対にバカ丁寧に考えた敬語の間違った使い方は、
ゴマスリにも見えます。
ビジネスの世界では「たった一言」が
大きな意味を持つこともあります。
正しい日本語の習得は社会人として必須ですね。
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