最近はやりのIHクッキングヒーター。
火を使わないので、お子さんのいるご家庭や
お年寄りの一人暮らしなどに安心というイメージがありますよね。
反対に、ガスと違って火力が目に見えないので、
ダイヤル操作の火力調整はよくわからないという声もあります。
そんなIHクッキングヒーターですが、
使用の際の電気代ってどれくらいかかるのでしょう?
ガスよりコストが高いのか低いのかについてこちらでご紹介いたします!
そもそもIHクッキングヒーターって?
IHと呼ばれる電磁線を使った調理器具のことで、熱源は電気です。
鍋やフライパンなどの調理器具を電磁波によって振動させ加熱する仕組みで、
ガス火のように直接の熱源から加熱する仕組みではないので、
使用するにはIH対応の調理器具が必要になります。
IHクッキングヒーター本体が熱を発するわけではなく、
熱伝導が非常に高いので、エネルギーが余所へ逃げる量が少ないのも特徴です。
ガスに比べて火力が低いという心配もあるようですが、
それほど遜色があるわけではないかも・・・?
火力については以下の動画を参考にしてみてください。
『火力抜群!100V用IHクッキングヒーター | IH EIH-14』
IHクッキングヒーターを使うということは、
ガス調理分を電気で賄うということなので、
オール電化などの電気をたくさん使う家庭向けの
電気料金プランの契約をオススメします。
電気料金プランにより、調理の時間帯別で電気代が大きく変わりますよ!
電気代の計算はどうやる?

IHクッキングヒーターなどの規格表を見ると、
WhやkWh、W、kWなどの表記があると思います。
これらは電気の消費量を知る上で必要になる単位です。
WhやkWhは1時間あたりの電気の消費量を表します。
WやkWは瞬間の電気消費ですので、
これに使用時間を掛けるとWhやkWhに変換することができます。
電気代を求める計算式
・Wh=1時間あたりの電気消費量
・W、kW×時間=Wh
・Wh÷1000=kWh
という計算式を前提とすると、電気代を求める計算式は
・kWh×1kWhあたりの電力量料金
・W÷1000×時間×1kWhあたりの電力量料金
・kW×時間×1kWhあたりの電力量料金
・Wh÷1000×1kWhあたりの電力量料金
ということになります。
具体的な計算方法は?
ここに例として東京電力のオール電化向け「電化上手」プランの料金をあてはめて、
実際の料理の際の電気代を計算してみます。
料理をする際の電気代ですので、
普段の生活の中で料理をすると思われる時間帯である
「朝晩」の料金をあてはめて計算します。
ちなみに、「電化上手」プランの1kWhあたりの電力量料金は
・昼間(10~17時):夏季(7月1日~9月30日)38.63円、夏季以外31.64円
・朝晩(7~10時、17~23時):25.92円
・夜間(23~翌7時):12.16円
となっています。
計算の前提として、それぞれの消費電力を
・オーブン:1.4kW
・IHクッキングヒーター:3kW
・炊飯器の1回の炊飯:180Wh
と仮定して計算することにします。
グラタンを作った場合
IHクッキングヒーターで5分間具材を炒める
:3kW×(5分÷60)×25.92=6.22
IHクッキングヒーターで15分かけてホワイトソース作り
:3kW×(15分÷60)×25.92=19.44
オーブンで10分余熱してから10分間焼く
:1.4kW×(20分÷60)×25.92=11.97
6.22+19.44+11.97=37.63円
グラタンを作るときの電気代の目安は37~38円ということになります。
カレーを作った場合
炊飯器でごはんを炊く
:180Wh÷1000×25.92=4.66
IHクッキングヒーターで5分間具材を炒める
:3kW×(5分÷60)×25.92=6.22
IHクッキングヒーターで15分間、鍋に水を加えて煮込む
:3kW×(15分÷60)×25.92=19.44
IHクッキングヒーターで10分間、ルウを入れて煮込む
:3kW×(10分÷60)×25.92=12.44
4.66+6.22+19.44+12.44=42.76円
カレーを作るときの電気代の目安は42~43円ということになります。
もし夏場の昼間に調理したとすれば1.5倍くらいになりますし、
夜間に調理したとすれば半分以下になりますね。
やはりIHクッキングヒーターを活用するには、
電気代のプランの選考がかなり影響するようです。
ガスとどっちが安いの?
ここで気になるのが、ガス調理をやめてIHクッキングヒーターに
切り替える際のコストパフォーマンスの差です。
一般的なLPガスと都市ガス、「電化上手」プランで比較してみましょう。
発熱量に換算した上で1kWhあたりのエネルギーコストを比べました。
・LPガス:21.21円
・都市ガス:12.10円
・IH昼間:夏季38.63円、夏季以外31.64円
・IH朝晩:25.92円
・IH夜間:12.16円
おおむねこのような結果になるようです。
ご家庭の電気やガスの契約状況、オール電化の導入、
自家発電設備の有無などでコストについてはかなりの差がありますね。
まとめ
ガステーブルをIHクッキングヒーターに替えようと検討している人は、
導入費用とコストパフォーマンスを熟考した上で決めるのが良さそうです。
また、ガステーブルサイズのものだけでなく、
卓上コンロサイズのIHクッキングヒーターもありますので、
必要なときだけ使うというスタンスもアリだと思います。
お財布に一番いい方法を考えたいですね。
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